将棋盤の写真がうまく認識されないときのコツ【撮り方まとめ】
将棋盤の写真を撮ってKIFに変換しようとしたら、駒の位置がズレて認識された、持ち駒の数が合わない、あるいは「認識できませんでした」と表示された——そんな経験がある方もいると思います。
盤面写真をKIFに変換するツールを7年ほど運営してきました。先日、実際にアップロードされた写真からランダムに500枚を最新の認識エンジンでまとめてチェックする機会があったので、この記事では「何が原因で認識が乱れるのか」を実データの傾向に基づいて、対策とセットでまとめます。
「認識できませんでした」と出るとき
まず、認識が丸ごと失敗して「認識できませんでした。盤全体が写るように撮り直してみてください」と表示されるケース。これはメッセージの通りで、盤の端がフレームからはみ出しているのがほとんどの原因です。
ただ、500枚のチェックではこの完全な失敗は1%程度しかありませんでした。盤の4辺が写真に収まってさえいれば、まず認識自体はされます。問題はその先です。
駒の位置や持ち駒がおかしいとき(こちらが大半)
実際に多いのは「認識はされるけれど、一部がズレる」ケースです。原因を頻度順に並べるとこうなりました。
1. 盤のそばの「使っていない駒」が持ち駒扱いされる
今回のチェックで分かった誤認識源の筆頭です。盤の脇に置いた駒箱の中の駒、蓋の上に乗せた駒、空の駒台などが写り込んでいると、持ち駒としてカウントされてしまうことがあります。
対策:使っていない駒と駒箱は画角の外に出してから撮る。 これだけで持ち駒の誤認識はかなり減ります。
2. 持ち駒の重なり
持ち駒を扇状に重ねて置いていると、何枚あるのか写真からは判別できません(正直、人間が見ても数えられないことが多いです)。
対策:持ち駒は重ねず、1枚ずつ見えるように並べる。
3. 崩し字・手書きの駒の読み間違い
崩し字の駒や手書きの駒だと、金と桂、歩と香のような似た字形を読み間違えることがあります。これは撮り方では避けにくいので、後述のタップ修正で直すのが現実的です。
4. 斜めからの撮影
ななめから撮ると盤面が台形にゆがみ、枠の検出がわずかにズレて隣のマスの駒を拾ってしまうことがあります。できるだけ盤の真上、もしくは正面に近い角度から撮ってください。
5. 影・ボケ
盤に落ちた濃い影や、暗い場所での手ブレ・ピンボケは、駒の文字の読み取りを悪くします。明るい場所で、両手で構えて撮るのが無難です。
撮影前のチェックリスト
- 盤の4辺すべてがフレームに入っているか
- 使っていない駒・駒箱・空の駒台が盤のそばに写り込んでいないか
- 持ち駒は重ねず、1枚ずつ見えるように並べてあるか
- 真上・正面に近い角度で撮っているか
- 強い反射や影が盤にかかっていないか
- ピントが合っているか(暗い場所で撮っていないか)
対局の途中の局面でもOK
このツールは指し手の履歴ではなく、今写真に写っている盤面そのもの(どの駒がどのマスにあるか、持ち駒は何か)を認識する仕組みです。そのため、対局の最初からではなく、対局途中の一局面だけを撮っても問題なく変換できます。感想戦で「さっきのあの局面、もう一度並べたい」というときにもそのまま使えます。
撮ったあとに間違っていたら
多少の誤認識があっても撮り直す必要はありません。認識結果の画面では、駒をタップすることでその場で修正できます。崩し字の読み間違いのような「撮り方では防げないズレ」も、明らかにおかしい駒だけ直せば済むようにしてあります。先手・後手の切り替えも含めて手直ししてから、KIF・SFEN形式としてコピーしてください。
それでも認識がうまくいかない場合は、FAQもあわせてご確認ください。
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